頭痛と言ってもさまざまなタイプがあります。
何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起きるのが「片頭痛」です。
脳の三叉神経を刺激し、刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張して「片頭痛」を発症します。
ストレスからの解放で血管が拡張されることがあり、仕事が休みの日に片頭痛が起こりやすくなります。その他にも、寝不足や寝すぎ、女性ホルモンの変動、疲労、空腹、光や音の強い刺激なども関係があると言われています。
また、「緊張性頭痛」は、頭の筋肉や、首や肩の筋肉が緊張することで起きます。
筋肉の緊張で血流が悪くなり、老廃物がたまり、その周囲の神経が刺激されて起きる痛みです。
「緊張性頭痛」を引き起こす原因は、精神的・身体的なストレスであることが多く、長時間同じ姿勢でいることが多い人に起こりやすい頭痛です。
筋肉の緊張ではなく、うつ病など心の病気が原因な場合もあります。
片頭痛と緊張性頭痛の症状
片頭痛は、こめかみから目のあたりがズキンズキンと心臓の拍動に合わせるように痛みます。頭の片側だけではなく、両側が痛むこともあります。
片頭痛の特徴は、体を動かして頭の位置を変えると痛みが強くなります。頭痛以外にも、吐き気や嘔吐、光、音、におい、気圧や温度の変化に対し敏感になります。
緊張性頭痛は、同じ姿勢での作業や、長時間のパソコンの使用などによって、目の疲れや倦怠感などとともに痛みが現れやすくなります。頭全体がギューっとしめつけられるように痛みます。
吐き気や嘔吐などの症状は現れませんが、頭痛が数か月以上続くなど慢性化する場合もあります。
片頭痛の予防法
①どのような時に片頭痛が起きたか記録してみましょう。例えば睡眠不足の時になりやすいなど、原因となる環境を避けられるようにしてみます。
②規則正しい生活を心がけましょう。当たり前のことを書くようですが、寝不足、寝過ぎ、空腹、疲労などのストレスは片頭痛が起こりやすくなります。週末の寝だめは、寝過ぎと空腹が重なり片頭痛を重くさせてしまいます。
③頭痛を誘発する食品を控えましょう。チョコレート、チーズ、ハム、赤ワインなどは誘発しやすいと言われています。摂りすぎに注意しましょう。
片頭痛の対処法
冷たいタオルなどを痛む部位に当てると、血管が収縮して痛みの軽減に役立ちます。入浴やマッサージなどは、血管を拡張させるので注意が必要です。
頭痛の時に体を動かすと痛みが増し、光や騒音でもさらに痛みが強くなります。できるだけ静かな暗い場所で横になりましょう。
緊張性頭痛の予防法
同じ姿勢を長時間とらないようにしましょう。血流が悪くならないように、デスクワークなど同じ姿勢が続いた時には、ストレッチなどをするように心がけましょう。
緊張性頭痛の対処法
マッサージや半身浴などで温めて、首、肩のこりを取り、血行をよくしましょう。心身のストレスからの解放も大切です。気分転換をしてストレスから離れることも心がけましょう。
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